卍の真理~卍から分かる頭の悪さ~
マジ卍~
は?多くの人間がこの謎の記号に困惑した経験があるのではないだろうか。初めて見たときは寺の地図記号を覚えられた小学生たちがすぐに使いたくなってるのかと思った。結局のところ、これって一体なんだったのよ。
卍の意味
本来の卍
Wikipediaを見てみるといくつかの歴史が見えた。
最も古い卍は、新石器時代のインドで見られる。一方、ドイツのハインリヒ・シュリーマンはトロイの遺跡の中で卍を発見し、卍を古代のインド・ヨーロッパ語族に共通の宗教的シンボルと見なした。
ちゃんとしたことを言っているはずなのに、なぜかヤンキーの武勇伝を語っているようにも聞こえる。「最も古い卍」「卍を発見」という曙ばりのパワーワードだが、どうやら最古はインドらしい。
これらのフレーズを聞くと、どうしてもヤンキーが巻き舌であごを突き出して「俺のいっちゃん古い卍は~」と言っているのが頭にイメージされてしまう。最古の卍を描いた人間が、今の日本での卍の使われ方を見たら、石器投げ出してる。
日本においても卍は家紋やお寺の地図記号として使われている。
卍を家紋にした先祖もこんな未来が来るなど予想もしなかっただろう。「わしの家の証は卍にするぞ!」と意気込んだ彼らの憤りが聞こえてくる。お寺もそうだ。こんな乱雑に卍を使われては怒っているに違いない。お釈迦様が体絞って昇竜拳を食らわせたくなるレベルの愚行だ。
さらには、ハーケンクロイツといった本当にデリケートなものも連想させる。
だから、安易に使っていいものではないのだ。
若者の卍
「明日学校とかマジ卍」「今日はイツメンで焼き肉卍」「ディーゼルのシャツ超卍」馬鹿か。卍って何詞だよ。多機能すぎだろ。万能ナイフもびっくりだわ。
「まじ卍」の意味は特に定まっておらず、感覚的な言葉であるとされる。LINEが制作した、女子高生を描く動画中では、この言葉に「信じられない!」という意味である、と注釈が入れられた。マジは「本気」、卍は「ヤバい」の意で用いられ、全体で「本当にすごく」あるいは「すごく」という形容詞になり、否定的な使い方と肯定的な使い方のどちらにも用いられると考えられている
要約すると、若者やSNS等の間で使われている「卍」に意味はない。しいて言うならヤバイってことらしい。
なんやねんそれ
「ヤバイ」ってワードだけじゃ語彙力低いのがばれちゃうからちょっと工夫して「卍」を使っちゃお~(>_<)ってか。なんも変わらんわ。ザ・タッチの兄と弟ぐらい変わらんわ。感じた心をあまたとある言葉の中からヤバイなんて言葉で終わらせている時点で、そいつはもう脳死。ウォーキングデッドにでも出演しとけこの。
「今日で15の代卍」のような文末におく記号的な卍もある。これは「!」や「♡」と同じ使い方であろう。「!」であれば強調を意味し、「♡」であれば愛を意味する。そして「卍」であれば悪っぽさや、やってやったぜ感を表現している。それに加えて強そうやアウトローな印象も持つ。
さっきから言い切っているが勝手な解釈だ。誰も正解を知らないし、感覚だけで使ってきた言葉であるから勝手に言い切る。
卍の使い方
では実際どのように使われているのだろうか。ツイッターで卍と検索してみることにした。
まじで世も末なんかねっていうワードたちが出てきた。あえて紹介だけにしとこう。
ざっとみたところ使われ方で一番多かったのは記号としての卍だった。「ずっ友卍」とか「これからパーティー卍」のように文末に使われることが多く見られた。これに関しては許容できる。卍以外で文や単語として成立しており、「!」や「(笑)」と同様の使い方がされているからだ。
これらに匹敵するほどの使われ方をしていたのはユーザー名を卍で囲う方法だ。
「卍龍太郎卍」「卍アンパン卍」みたいに(同じ名前の人が本当にいたらごめんなさいm(__)m)頭とケツに卍をおくスタイル。卍で囲うことによって名前の戦闘力を上げているのだ。
「卍アンパン卍」の例を使ってみよう。ユーザー名が何も囲わないただの「アンパン」であれば、これを見た他のユーザーは可愛いだとか親しみやすいだとかいった好印象を受けるのではないだろうか。この時点で戦闘力は低い。フリーザ様でいうなら第1形態。まだお茶碗みたいな乗り物に乗ってニコニコしている。
しかし、「卍アンパン卍」になってみろ。禍々しさ満点だ。戦闘力はぐんぐん上がり、立派な角をこしらえたガタイのいい体つきになり第2形態となる。が、まだ上昇は治まらない。頭もめきめきと伸び上がり第3形態となる。ピッコロなんて一捻りだ。
卍だけでは飽き足らずに十字架でもつけてみよ。「✝卍アンパン卍✝」強いっ…一対一だったら確実に負ける。もはや最終形態だ。ナメック星を破壊するまで止まらない。
さらに他の記号もつけたりしたらもっとパワーアップでもしたら………考えるだけでも身が凍る。震えが止まらない。西野カナぐらい震える。
さぁここからが本番!!!!
誰にも分らないっ…、意味も無いっ…、だがこれらは全て私の目で見た。偽りでもないっ…全てがリアルッッ!!!現実なのだ!!!
卍が奏でる不協和音を恐れずに見ていこう
卍する
はい、でました~もう未知の領域
名詞+するで動詞になりましたとさ
めでたしめでたし……と言いたいがお盆休みがないくらいめでたく無い。卍を名詞で考えねばならない。卍はお寺を意味する地図記号だから、この場合「お寺する」と変換できる。ちょっと待てよ。
ひらめいた!お寺でするもの、すなわち参拝だ!!!
素晴らしいではないか。若者たちは心を清めるために日々参拝しているようだ。なんと健気な。「パーティーで卍する」とかいった類のつぶやきも、豊穣を祈っているわけだ。もしかすると彼らを何か誤解していたのかもしれない。
卍心
まんじしんで読み方は正しいのだろうか。いわゆる平常心とかと同じカテゴリーであろう。
ともあればこの卍も名詞。つまり、お寺の心。仏教の心ということか。「卍心みせたるで!」みたいなツイートだったが、これも仏教の教え通りがんばるぜ!という意味か。仏教に熱心な若者のツイートだったらしい。
マジ卍
これが卍の認知度を爆上げしたワードだ。どうやらこれは感嘆詞らしい。感嘆詞は「はい」「もしもし」「おはよう」など修飾しないし、できないワードが挙げられる。
上司からこれコピーしといて、といわれたら「はい」の代わりに「マジ卍ぃぃ」と言い、取引先と電話が繋がったときも「もしもし」の代わりに「マジ卍ぃぃぃぃ」で済み、トーストの甘い香りに起こされた朝にも「おはよう」と言わずに「マジ卍ぃぃぃぃぃぃ」でいい。
便利なもんだ。スマホ一つ持っていれば電話もメールもインターネットも使えるように、マジ卍をひとつポケットに入れておけば何も不自由はない。最高じゃないか。
ゲスの極み乙女などでボーカルの川谷絵音氏がTwitterでこんな曲を披露していた。
それでは聴いてください、川谷絵音の新曲「マジ卍」。 pic.twitter.com/abAFMzBaeQ
— enon kawatani (@indigolaEnd) 2017年11月12日
マジ卍というフレーズがこんなにも違った表情を見せてくるのか。この曲を聞いて感じたものは、聞いた人の数だけ存在するであろう。つまりマジ卍は無限の音や、きらめきや、感動があるということだ。希望、絶望、憎悪、愛、自由、未来、夢…
声を高らかに叫びたい。
高橋優は自身の「福笑い」という曲で「きっとこの世界の共通言語は英語じゃなくて笑顔だと思う」と歌っている。しかし、残念。この世界の共通の言葉は「マジ卍」なのだ。
ふぉぉぉぉーーー!!!!マジ卍最高ぉぉぉぉ!!!!マジ卍は世界を救うのだぁぁぁ!!!!!
……え?あ、そういえばまだ使い方の例を見ている最中だったね。じゃあ次の卍もみてみようっ(^^♪
いただき卍ぃ!!!
うがああああんgjんぎjrんぎmfんkれjkdjけhjgbがえあんgkjんjなえkjjjkrgjkbhしgbせいbgbんdbhjbtびqんgkじぇびbkjbgvgvggヴぐあえがいうっがっぎうcbcbヴァチェバウチュrycベユÞヴぇ湯yゆ
……どうやら卍の使い過ぎで、卍は素晴らしいワードだという錯覚に陥っていたようです。でもこの糞おもんないギャグかもよくわからない言葉で目が覚めました。
取り乱してしまい申し訳ないです。
一応しっかりみておきましょうか。
これは、いただきますと卍を掛け合わせた造語であろう。いただきますと普通には言わずに「ます」を「卍」と置き換えて笑いを誘っているわけだ。
ははははははははとってもおもしろいなあ
卍とIQ
卍を多用する人間は平均的な知能よりも劣っている
これは大学の研究と論文によって科学的根拠に基づいて明らかになっている、ように見せてなってはいないはず。とある有名な脳科学者によって明らかにもなっていないはず。完全に個人的見解である。
でも、実際それは正しいかもしれない。いただき卍ぃからもそれは感じる。それは語彙力に関係する。
例えばピクニックに行ったとする。
その時の感想で、語彙力が高い人であれば、「空は雲一つない快晴で、春の訪れを感じるような心地よいそよ風が吹いていたよ」と詳しく説明できる。では感想を卍だけで終わらせる人ならどうか。
「ピクニックマジ卍ぃぃぃぃいい!!!」
これだけで終わってしまう。はっきり言ってバカ丸出しだ。しかし、この感想を聞いた人も「なるほど、マジ卍だったのか」と納得する。なぜなら、類は友を呼ぶという言葉通り、卍を使う者には卍を使う者が集まるのだから。
さらに卍は恐ろしいほどの感染力を持つ。それはインフルエンザなんてものは比にならない。現に今まで卍を使ってこなかった人間もマジ卍ブームによってその存在を知ってしまったが故に卍を無意識に使ってしまっている。卍は日本国家を揺るがす巨大な存在となった
使う人間は己の知能と引き換えに万能の言葉を手に入れたようだ。もはやそれが諸刃の剣と知る人間はいない。やがてその身は食い殺されるとは思ってもいない。
まとめ
卍は万能だ。万能が故に恐ろしい。
AIが未来の人の職業を奪い取るかのように、卍が世界の言語を奪い取る日が来るかもしれない。
しかし、それに対してマジ卍と思うことが大切だ。マジ卍な未来が来てもマジ卍と思っていれば必ずマジ卍なマジ卍となる。ここでマジ卍してしまうのはマジ卍だ。
マジ卍であることが私たちのマジ卍をマジ卍にする。
この記事でマジ卍をどのように感じたのかあなたなりに考えることが大切だ卍
この記事がマジ卍だと思ったら読者になってください。
予測変換で「ま」を打つと卍が出てくるようになるという重大なウイルスに感染したので、パソコン変えたいです。